K氏剣道場は、個人剣道場としてはNO1クラスの剣道場床面積を誇る。

K氏剣道場は、個人剣道場としてはNO1クラスの剣道場床面積を誇る。

 

施主のK氏は、お父さんと一緒に、近隣の少年たちを集めて、剣道を指導していた。結婚して子供もでき、家族が増えたことから実家の隣に、住宅を新築しようとしたが、ある日、どうせなら、剣道場を作ってそこに住もうという、大胆な考えを持ってしまった。

そして、当時、私の下で剣道場床建築の修行をしていた木場の「剣道場床建築工房」に話を持ち込んだので、私が剣道場床建築を行うことになった。

K氏の剣道場は、剣道場床面積83坪と学校の一般的な剣道場よりかなり広いため、私以外の人間やメーカーには、理想的な剣道場床建築が不可能だったからだ。

剣道場床建築に最適な吉野杉の良材を、一時に、これほど集めることも、私にしかできない。

剣道場床が、どういう状態であれば、剣道が伸びていくのか。現代の体育館的な剣道場床に慣れてしまっている以上、剣道の高段者でさえ分からないことのだ。

まして、大工には、剣道場床がどのような状態であればいいかということは、まるで分からない。40年以上も床と剣道を見続けてきて、漸く分かることなのだ。

剣道場が完成して、K氏は、少年剣道に益々力を入れることができるようになり、成績も飛躍的に伸びた。よい剣道場床で稽古している限り、剣道はどんどん伸びていくことだろう。

この剣道場床建築以後、「剣道場床建築工房」は、別れて行った。自分一人でも仕事ができると思ったのだろう。本当は、まだまだ勉強しなくてはいけないことが沢山あったのだが、早く利益を出したかったのだ。剣道の発展のために剣道場床建築をしている身としては、彼が間違いの少ない剣道場床建築をしてくれることを祈るばかりだ。